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Dr.モーリーのまめ知識

奈良弁について 2006/04/12
 当クリニックは奈良県中和地区(中部の大和という意味です。)にあります。
患者様は、地域柄、昔ながら当地にお住まいのご年配の方が多くいらっしゃいます。
当然、方言の方も多くおられます。
 たとえば、「さいでんから、にわかに、かいなとげんろくのぐるりがいとーなって、なんぎしてまんねん。せやけど、いんだら、夕はんのまわりしゃんなあかんねん。おとろしいわ。」っと言う感じです。
 訳しますと「ついさっきから、急に、肩と膝の周囲が痛くなり、困ってます。しかし、帰ると夕ご飯の用意しなければいけません。めんどくさいな。」ということです。
 ここで、ややこしい言葉として、「おとろしい」という言葉があります。大阪で「おとろしい」と 言ったら、「恐ろしい」という意味となります。奈良県中南和では「めんどくさい」という意味になり全く違う意味となります。
 また、中南和の方は、サ行が苦手で、問診票に「ひざ」のことを「ひだ」と書かれる方も多くおられます。したがって、「雑巾」は「どうきん」ですし、「象さん」は「どうさん」となります。
 私どもの仕事は、患者様と会話することから始まります。10年前に佐賀県唐津市で働いていた時は佐賀弁に接することがありました。当地でもやはりご年配の方が多くいらっしゃたので、この地方は特に方言が強く、当初は何を話しておられるのか分かりませんでした。    しかし、意味がわかるにつれ、方言の温かさが実感でき、九州勤務の良い思い出となっています。
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(医)森本整形外科クリニック