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ノロウイルスってなんですか？ |
2006/12/14 |
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1． ノロウイルスとは？
最近、テレビや新聞でノロウイルスという言葉を耳にすることが増えました。
このノロウイルスとは、元は「小型球形ウイルス」と呼ばれていましたが、2002年8月に国際ウイルス学会で、「ノロウイルス」と命名されました。ちなみに「ノロ」とは発見された地名に由来しています。
2． ノロウイルスによる感染性腸炎の症状と治療
ノロウイルスはヒトの小腸粘膜で増殖し、嘔吐、腹痛、下痢の症状を引き起こします。潜伏期間は1．2日で、通常2．3日で軽快します。
ワクチンはなく、発症すると輸液など対症療法に限られます。健康な人は軽症で回復しますが、子供やお年よりは脱水から重篤な症状に至ったり、嘔吐物を気道につまらせて亡くなることもあります。
3． どういう経路で感染するの？
�� ヒトから排泄されたウイルスは河川を経て海にたどり着くと、カキなどの2枚貝の内臓に取り込まれます。それらの汚染されたカキなどを不十分な過熱で食べることにより感染します。（60度10分程度の加熱では病原性を失いません。）
�� ノロウイルスに感染したヒトが、トイレの後の手洗いが不十分なまま料理すると、食品が汚染され、その食品をたべることで感染する恐れがあります。
�� ノロウイルスに感染したヒトの、便や嘔吐物にはノロウイルスが含まれています。嘔吐物の処理が不十分だと、ウイルスが乾燥して空気中に舞い上がり、直接ヒトの口から感染することもあります。そのため、家族内の2次感染、老人施設での2次感染の原因になることもあります。
4． 予防方法は？
�� カキなど2枚貝は十分加熱して食べること。湯通し程度ではウイルスは死にません。
�� 生鮮食品は十分洗浄すること。
�� トイレの後、食事前、調理前には十分流水で手洗いすること。（塩素系殺菌剤や消毒用アルコールに対しても抵抗性があります。）
�� 手洗い後使用するタオルは清潔なものを使いましょう。
以上のことに気をつけて、楽しい忘年会、新年会シーズンを過ごしましょう。
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