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強い張力が急に加わり筋肉が部分的に断裂することを言います。ダッシュや全力疾走などの動作中に急激な痛みが出現することが特徴です。 治療は保存的(手術なし)にされることが大部分です。疼痛が強く、荷重歩行が困難な時にはギプス固定や松葉杖免荷をすることもあります。受傷当初は断裂筋肉部分での出血がありますので、強い腫脹・浮腫を認めることが多いですから、当初は急性外傷の処置(RICE処置:Rest安静、Ice冷却、Compression圧迫、Elevation挙上)を行ってください。 断裂筋肉の修復・回復には約3週間かかります。程度が強いときは4~5週間ほどかかることもありますが、あせらず完全に治ってからスポーツに復帰することが望ましいです。 肉ばなれでは、瘢痕部分が再断裂を生じ、再発を繰り返すことがありますから、ウォーミングアップ・ストレッチングは十分行いスポーツを行うようにしましょう。
《RICE処置について》 創傷の初期に起こる出血、腫脹を最小限に抑え、治癒の促進を促す治療法のこと。
RICEは前述しましたように、4つの基本的な対処方法の頭文字をとったもの。 Rest :安静 Ice :冷却 Compression :圧迫 Elevation :挙上
1. 安静(rest):腫脹・疼痛が強いときは1週間くらいギプス固定することもあります。
2. 冷却(ice):氷水、アイスパックなどで30分冷却、1時間休憩し冷却を繰り返す。凍傷にならないように注意してください。
3. 圧迫(compression):局所の出血・腫脹を防ぐ目的で弾性包帯を用いて行う。常に血行障害に注意してください。
4. 挙上(elevation):末梢での血流うっ帯を防ぎ、腫脹・浮腫を減らす目的で、できれば心臓より高い位置に患部を置くことが大事です。
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