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うつ病と整形外科疾患について |
2007/04/17 |
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1. うつ病とは:人は誰でも悲しいことや、失敗したりすると気分が落ち込んだり憂うつな気持ちになります。これらの感情は多くは時間が経てば元に戻ります。ところが、落ち込んだり、憂うつな気持ちが長く続き、日常生活に障害が出る場合を、うつ病と言います。
2. 原因 a. 心理的な負担・環境の変化:引越し・肉親の死去・退職・結婚 b. 身体的な負担:妊娠・出産・加齢・脳梗塞等の疾患 c. 薬の副作用:経口避妊薬・副腎皮質ホルモン・インターフェロン等
3. うつ病の症状 a. 気分の症状:気分が落ち込む。自信がなくなる。 b. 思考の症状:集中力・判断力の低下。悲観的、自責的な考え方。 c. 意欲の症状:気力がなくなる。億劫になる。興味がわかない。楽しめない。 d. 身体の症状:不眠・食欲低下・肩こり・頭が痛い・頭が重い・しびれ感
特に整形外科と関連が深いのは、身体の症状です。しびれ、疼痛、腰・肩のこりを中心に症状を訴えられ、気分の症状が覆い隠されてしまうこともあります。これを仮面うつ病と言います。高齢者のうつ病ではこのような症状が多いので気をつけています。
4. うつ病は治りますか? きちんとした治療を受けると治ります。基本は薬を飲むことと休養です。
5. うつ病との付き合い方 a. 早めに医師に相談しましょう。 b. 主治医の指示に従い、薬を飲みましょう c. 心と体をゆっくり休めましょう。 d. うつ病の期間は判断力が低下しますので、重要こと(退職・学校を辞める・離婚するなど)を決定するのは避けましょう。 e. 職場や学校には主治医の診断書をもらい休養をとりましょう。 f. お酒に逃げてはいけません。 g. 物事に柔軟に対応しましょう。
当院でも抗うつ薬を数種類常備しております。うつ病かな?と思ったら、ご相談いただきましたら、まずは当院でも初期治療より開始いたします。当然、心療内科の専門医との連携(さくらクリニックhttp://sakura.wisnet.ne.jp/)もございますので、そちらに紹介させていただくこともしております。お気軽に当院にご相談ください。
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