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 正常に成長することに伴って器質的に疼痛が生じることはありません。 現在では、成長痛と呼ばれるものは、心因性の疼痛であることがよく知られています。 ただ、名称が昔のまま使われているのです。
  1. 年齢と頻度 大半は4−7歳で、外来を受診する小児の4−20%と報告されています。
  2. 患者背景 成長痛を訴える子供は、長男、一人っ子、祖父母と同居している子供が多いです。 いわゆる、神経質な子や、おりこうさんな子も少なくありません。
  3. 臨床症状 特徴:下肢とりわけ膝中心に急激に生じる痛み、夜間、特に寝入りっぱなに生じ、シクシクまたは大声で泣くことも多いです。 局所の腫脹、圧痛、発赤を伴わず、母親のマッサージやシップ処置で20−30分すると消失し、翌朝には前夜のことが嘘のように走り回っています。
  4. 治療 家族・本人に心因反応として出現する疼痛は正常の心理反応であること、したがって疼痛があったとしても疼痛を感じている部位には器質的な疾患はなく、心配しなくても良いということを十分説明することで頻度は減少し、軽快することが多いです。
  ただし、単純性股・膝関節炎、半月板損傷、若年性リウマチ等の疾患が隠れていることもありますので、持続する疼痛を訴える場合は、整形外科医に相談することが大切です。 
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