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Dr.モーリーのまめ知識

日焼けはやけど 2007/06/17
そろそろ夏も近づき、海や川のレジャーの季節となってきました。
そこで皆様が気になるのは日焼けではないでしょうか?
今回は日焼けの豆知識です。

日焼けの種類には2種類あります。皆様も一度は経験したことがあるでしょう。

1. サンバーン(sunburn): 肌が赤くなる

日焼け後2から6時間後に皮膚が赤くなり、6から2日後に痛みがひどくなります。
ひどくなると水泡ができたり、熱をもち、むくみが出たりします。自覚症状としてはひりひりした痛み、ほてりなどがあります。
サンバーンは波長の短いUV−Bによって引き起こされます。

2. サンタン(suntan): 肌が黒くなる

日焼け後3.4日の間に色素沈着が進行します。色が黒くなるのは、メラニン色素が合成されるためです。メラニン色素は日焼けによって増えますが、次に紫外線を浴びたとき皮膚の細胞の遺伝子を紫外線から守るための作用です。
サンタンは波長の長いUV−Aによって引き起こされます。

《《日焼けの応急処置について》》
日焼けはやけどですので、局所の炎症をおさえることが大切です。
急性期に皆様が簡易にできるのは、まず局所を冷却することです。間欠的に氷水で冷やしたりの水のシャワーや、水風呂に入ることもひとつです。(体が冷えすぎない程度に)
ひどいようであれば、近くのクリニックで、ステロイド外用薬(あまりひどいときは内服薬も投与することもあります。)を処方してもらうことも一つです。

また急性期では、発熱したり、脱水症状に至ることもあります。
このような時は水分補給も並行して十分行ってください。

水泡ができるような日焼けは必ず医師に診てもらってください。局所の感染が重なると皮膚の色素沈着がひどくなったり、瘢痕をつくったりします。

また、日焼け後の厚くなった角質では保湿成分が不足しますので、炎症を抑える成分を配合したジェルやローションで保湿をするとよいでしょう。

日焼け後に皮膚が浮き、めくれてくることがあるが無理には剥がさないようにしてください。
自然に剥がれてきたら美白剤入りの化粧品などを使い、皮膚の手入れを行い、日焼けの後のケアを継続することで、メラニン色素は本来、皮膚の新陳代謝が盛んで健康な肌なら、長期間、皮膚に中にとどまらず、アカとなって体外へ排出されるか、途中で分解され、毛細血管を通って排出されます。

メラニン色素がうまく排出されずに、ずっと皮膚の中にとどまってしまって色素沈着を起こしたものがシミなのです。肌の老化が始まり、新陳代謝の周期が長くなると、日焼けによってできたメラニン色素が表皮に残されたまま固定する確率が高くなってきます。

しみを防ぐためには、日焼けを予防することが大切になってきます。

皆様もこの夏は、日焼けに注意して楽しい夏を過ごしましょう。
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(医)森本整形外科クリニック