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Dr.モーリーのまめ知識

創傷は乾燥させるのはいけません 2006/11/28
以前よりちまたでは、【傷(創)は乾かせて、かさぶたつくらんとあかん】って言われることがありますが、はっきり申しましてこれは誤っております。傷(創)は乾燥し、痂皮(かさぶた)を作った時点で、創傷の治癒過程の停止状態と考えられます。創傷から出る浸出液には創傷治癒をおぎなす血小板、好中球、マクロファージ、サイトカインなどの成長因子が含まれています。これらを覆い湿潤環境下におくことで、創傷は早くきれいに治癒します。ただし、汚染された創はまず感染を抑える治療が必要です。このため汚染創は十分洗浄(生理食塩水が望ましいですが、水道水でも良い)する必要があります。


家庭でできる創傷の応急処置は
1. まずは汚染創(泥や砂がついているような創)の場合、それらを十分な水道水で洗い流してください。
2. 取れにくいときはガーゼなど清潔なハンカチ等で軽くこすって異物を除去してください。
3. その後10分程度きれいなガーゼやタオルで創を圧迫してください。
   (創が深いとき、汚染が取れないとき、異物が残留しているとき、圧迫しても止血されないとき、動物に咬まれた創の場合は医療機関を受診してください。)
4. 次は、化膿止めの軟膏を用意していただき十分塗って、湿潤環境に保つため市販のサランラップを上に貼り付けてください。
小さい創のときは、「BAND-AID キズパワーパッド」(ジョンソンアンドジョンソン)が便利(割高ですが)です。
5. その上から、余分な浸出液を吸収するようにガーゼを当ててください。
6. ガーゼをテープ、包帯等で固定してください。
7. この作業を、入浴後に創がふやける前にすぐ繰り返してください。1日1回でOKです。
   (ただし、創からの膿が多いとき、創の周りが発赤して感染が疑われるときは医療機関を受診してください。)

当院では、家庭で創傷処置ができるように、創傷処置セットをお分けしています。
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(医)森本整形外科クリニック